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本日は、茅葺屋根の補修工事の足場作りを行います。
皆様、本日は、茅葺屋根の補修工事の足場作りを行います。昔ながらの丸太を使って組み込みますので、とても珍しい作業風景となるでしょう。ほとんど、一人でテコの原理を使って組み込みますので、1日もあれば仕上がります。
さあ、今回も、立派な屋根に仕上げますよ~~~
雨が降っている時、茅葺屋根を見るのが好き!
雨が降っていると、茅葺屋根から階段のように雨が流れてきます。この雨の流れを見ていると、いつも思うのが、最初にこの茅葺屋根を考えた人はすごいなって思います。屋根に小麦をただ並べただけだと、雨が降った時は、必ず、小麦に浸透して雨漏りになります。それを規則正しく、雨の流れを意識して屋根を作ると、雨漏りしないんです。
私は、屋根を葺く技術を習得するのに約10年はかかってしまいましたが、今では、この技術の素晴らしさに感動しております。
雨が降った時に、屋根から階段のように流れてくる雨は、見ているだけで、楽しくなり、また、屋根を葺き替えたくなります。
今年も、秋にはやろうかな?笑
茅葺屋根の道具 予備のコテ
これは、茅葺屋根の小麦を葺いたときに、叩く道具になります。予備に作っておいたんですが、今、使っているのが駄目になったら使おうと思っております。左側の小さいのは、細かいような隙間を叩く時に使おうと思っております。材料は、杉で作ってあるので、年数がたてばたつほど軽くなっていくでしょう。
私は、職人さんの道具をみただけで、すぐに作ることができました。なんかいいですよね~すぐに作れちゃうと。。。
茅葺屋根の下地の竹に穴を開ける害虫対策
茅葺屋根の下には、下地になっている竹があるのですが、そこに小さな穴を開けられているのを見たことがございませんか?うちの屋根は、下地から新しくしたので、今のところありませんが、以前は、穴らだけになっていて、上から縄を竹にまわして出すのですが、そのときに竹に穴がいくつも開いていて強度が落ちているので、竹が割れてしまうんです。
この穴を開けている犯人は、フタスジスズバチという小さな蜂になります。体長1cmくらいでアリに似たような蜂になっております。この小さな蜂は、竹やクリの木に穴を開けて、そこに卵を産み付け、エサとなる幼虫を捕まえて運んできて穴の中にいれます。そして泥でフタをしておきます。幼虫が孵化するとエサの幼虫を食べて大きくなり、成虫になって穴から出てきます。これを放置しておくとどんどん増えていくので、穴だらけになっていきます。この蜂は、狭い所にも入っていきますので、上の方の竹まで穴だらけにしてしまうんです。これを防ぐには、「蜂の巣を作らせないスプレー」っていうのが売っていますので、これを軒下に噴射しておけば、蜂が嫌う液体がたかりますので、1か月くらいは、蜂も近寄らないので予防になります。
私の家の竹は、まだ、新しいのですが、フタスジスズバチの姿を見たので、こうやって近寄らないようにスプレーしておきます。
前にドライブにいったときに、茅葺屋根の家があったので、軒下の竹を確認したら、穴だらけになっているのを見たことがあります。早めに対策をしておいたほうがいいですよ。